日本の女性ラッパーの代名詞として、長年不動の支持とリスペクトを集めてきたパイオニア的存在。
ミュージシャンとしても類稀なスキルとセンスを持ち合わせ、現在では『ドラムの叩き語り』という新たなスタイルを確立するなど、日々進化を遂げる全方位型アーティスト。

中学時代にボーカリストとしてバンド活動を開始。15歳でHIPHOPと出会い、ラップという表現方法を身につける。
'05年、国内最大級の大会B-boy parkMCバトルにおいて女性初のファイナリストへと勝ち進むと、その名は一気に全国区へと拡散。
翌'06年リリースの1stアルバム『Day before blue』は国内のヒップホップシーンの話題を席巻し、同アルバム収録の『ミチバタ』は後に“日本語ラップクラシック”と評される程の名盤となる。

日本初の本格的な女性ラッパーの出現にその話題は瞬く間に音楽業界へと広がり、m-flo、三浦大知、加藤ミリヤ、ZEEBRAといったメジャーアーティストからのコラボレーションオファーが殺到。
RHYMESTERの「b-boyイズム」のアンサー・ソング「b-girlイズム」は言わずと知れた殿堂入り楽曲となった。

'09年、itunes期待の新人として華々しくメジャーデビューを飾り、2ndアルバム『RED NAKED』は配信チャート上位を独占。
映画の主題歌やTVCM等を手掛け一躍時の人となるも、「市場に合わせたモノづくりや、トップダウン式の企業のあり方に違和感を覚えた」という理由から2年で契約を自ら解除。

同'11年には「魂から溢れるエネルギーをありのまま表現する」ために自らの音楽レーベルQueen's Roomを設立。
ジャンルで定義されるアーティスト像や市場ニーズから脱却し、自身のクリエイティブな原動力にフォーカスした自由な活動を軸に作品リリースを始める。

'13年、長女を出産。
その後も客演として参加したジャマイカのアーティスト“sly&robbie”のアルバム『REGGAE CONNECTION』のグラミー賞ノミネートを受け、ロサンゼルスで開催されたグラミー授賞式へと参列するなど、精力的に活動を続ける。

'18年、育児と自己のルーツを掘り下げる期間を経て辿り着いたキーワード「縄文」をテーマに、最新作「JOMON GREEN」をリリース。
日本人の根底に眠る“JOMON”のメッセージを世界へと伝えるべく、ケンドリックラマー、snoop dogg等を手掛ける米国のプロデューサーと共作した『water』では全英詞のラップに挑戦。
アイヌ文化をモチーフにした『the voices of Kamuy』は、世界最大手アニメ制作会社・マーベルのアニメ『ヒットモンキー』の挿入歌として採用されるなど、史上最高傑作との呼び声も高い。

また近年では、日本文化やスピリチュアリティを発信する活動も行い、京都造形芸術大学にて講師として教壇に立つ他、ホロスコープ占星術の鑑定士、誘導瞑想アーティストとしての顔も合わせ持つ。
マルチな活動で世界平和への貢献を志す、正真正銘のインディペンデント・ウーマン。
それが、COMA-CHIだ。